料理人にとって農産物直売所のどこが魅力的なのか。実際に直売所で野菜などの食材を調達している料理人に話を聞きました
①小料理 寿 マスター 御子柴清明さん
編集部 直売所には週にどの位の頻度で行きますか?
御子柴 週2~3回ですね。時間帯は、大体朝9時~10時頃です。
編集部 直売所に行くようになったきっかけは何ですか?
御子柴 もともと家が農家だったので、地のものに対する思い入れがありました。アルプス市場に行くようになったのは10年ほど前。この店がオープンしたのは平成7年で、その頃はまだ地ものを買える店はそれ程多くありませんでした。何年か、いろいろなお店を見て回っているうちにアルプス市場に出会って、それからよく買いに行くようになったのだと思います。
編集部 直売所で買うからこその魅力はありますか?
御子柴 生産者によって、同じ野菜でもいろいろなものがあることが魅力です。同じダイコンでも違ったことができるので。例えば、こんな大きなダイコン、あまりスーパーなどでは見られないよね。煮物にしたときの味も全然違うんですよ。アルプス市場では「〝旬〟情報」を積極的に出してくれているので、それもとても助かります。
編集部 どんな農産物を購入することが多いですか?
御子柴 ダイコンや青物系の野菜のほか、シソやパセリ、あとは旬のワラビやタラノメといった山菜、秋になれば地キノコですね。うちはメインが魚なので、野菜はサブ的に使います。なので、付け合せや副菜に使えるような、旬の珍しい素材を購入することが多いです。
編集部 ほとんどの野菜を直売所で調達しているのですか?
御子柴 一部まかなえなかったものはスーパーで買うこともありますが、メインはアルプス市場です。品数も以前に比べて増えたと感じています。
料理人が農産物直売所で買う理由② ベル・リヴィエール オーナーシェフ 吉沢金史さんの記事はこちらhttps://www.sanchoku-coper.com/1973/
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※この記事は「産直コペルvol.36.(2019年7月号)」に記載されたものです。