【LFPながの】第2回研修会の開催報告

信州の食農連携プロジェクト LFPながの

目次

・LFPながの第2回研修会を開催しました

・メインテーマ①廃棄・未利用資源のアップサイクル(摘果リンゴ・ホエイ等)

・メインテーマ②信州産小麦の利用拡大と生産振興

・メインテーマ③エノキタケなど栽培キノコの夏期の販売促進

LFPながの第2回研修会を開催しました

LFPながののキックオフミーティングとして、第2回研修会を2024年6月13日(木)に、JA長野県ビルにて開催しました。

今年度のメインテーマである3本の分科会について、参加者やLFPパートナーから商品アイデアやプロジェクト案について発表がありました。

令和6年度LFPながのメインテーマ
①信州産小麦の利用拡大と生産振興
②廃棄・未利用資源のアップサイクル(摘果リンゴ・ホエイ等)
③エノキタケなど栽培キノコの夏期の販売促進

メインテーマ①廃棄・未利用資源のアップサイクル(摘果リンゴ・ホエイ等)

アップサイクル分科会においては、特に過年度から取り組んでいる摘果リンゴに加え、新たにホエイ(※チーズ製造時に排出される液体)の活用について議論が交わされました。

アップサイクル分科会(摘果リンゴ)で報告された進捗やあげられた意見(抜粋)は以下の通りです。

・県内中学校が管理しているリンゴ並木の摘果を利用したい相談があった
・新設される道の駅に出荷を予定している生産者から、プロジェクトに参入してリンゴやプルーンを活用したい旨の相談があった
・アップサイクル分科会では、買取価格向上による生産者の収益増加はもちろん、摘果そのものの機能面についても焦点を当てても良い

アップサイクル分科会(ホエイ)では、他県事例として宮崎県のアリマン乳業(有)代表 三浦氏から、ホエイを使用した食品とその開発状況の報告がありました。「ホエイを粉末加工する場合は必要最低ロット数が多くなる。ホエイをそのまま利用するなら、食品利用が良い」と取り組みを振り返り、宮崎県で開発した6商品を紹介いただきました。

メインテーマ②信州産小麦の利用拡大と生産振興

小麦分科会では、第1回研修会以降に取り組みがあった学校給食について結果報告がされました。松川町の学校給食で松川町産小麦100%のパンが提供されたとのことです。

今後の展望として、別の地域でも実施を検討している旨の報告がありましたが、
特定の地域だけの小麦を入手するには、小麦流通における課題があると指摘がありました。また小ロット製粉に関してカビ害対策やコンタミネーションの予防等で、課題が残っているとの指摘もありました。

その他小麦分科会であがった意見(抜粋)は以下の通りです。

・県産小麦の生産量が足りない状況では、利用拡大した場合小麦粉不足が予想される。
・小麦の利用拡大を推し進めるではなく、提供方法やプロモーションの仕方について慎重に検討を重ねる必要がある。
・信州産小麦は海外産より高価格になるが、日本が穀物の大量生産に向いていない以上、価格面では勝負ができない。
・地場産食材はプレミアム感があり、ストーリーとして地場産食材の価格以上の良さを消費者に伝えていく事が重要。消費者の声が生産者に伝われば生産意欲向上に繋がるのではないか。

メインテーマ③エノキタケなど栽培キノコの夏期の販売促進

エノキタケ分科会においては、過年度に開発されたエノキメンチカツの利用状況が報告され、北信を中心に、南信や県外での提供が広がっていることが話されました。

その他エノキタケ分科会であがった意見(抜粋)は以下の通りです。

・エノキタケは栄養があるため、給食で使っていきたい。
・エノキタケの出汁を使ったスープは開発されている。もっと使用を拡大したい。
・えのき氷という商品があるが、氷茶漬けとして使うのはどうか。
・食欲が減退する夏場に、ニンニクとともにエノキタケを入れた餃子を販売するのはどうか。

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