【LFPながの】第3回研修会の開催報告

信州の食農連携プロジェクト LFPながの

目次

・LFPながの第3回研修会を開催しました

・メインテーマ①信州産小麦の利用拡大と生産振興

・メインテーマ②廃棄・未利用資源のアップサイクル(摘果リンゴ・ホエイ等)

・メインテーマ③エノキタケなど栽培キノコの夏期の販売促進

LFPながの第3回研修会を開催しました

LFPながののキックオフミーティングとして、第3回研修会を2024年7月4日(木)に、JA長野県ビルにて開催しました。

今年度のメインテーマである3本の分科会について、参加者やLFPパートナーから商品アイデアやプロジェクト案に関する意見交換が行われました。

令和6年度LFPながのメインテーマ
①信州産小麦の利用拡大と生産振興
②廃棄・未利用資源のアップサイクル(摘果リンゴ・ホエイ等)
③エノキタケなど栽培キノコの夏期の販売促進

メインテーマ①信州産小麦の利用拡大と生産振興

《学校給食》
スピーカー:学校給食地産地消コーディネーター 杉木氏/長野県学校給食会 瀧本氏/柄木田製粉(株) 田部井氏
茅野市の小中学校にて、県産小麦100%のパンを学校給食で提供する予定。

《大規模サプライチェーンによる需要の底上げ》
スピーカー:(株)セブン-イレブン・ジャパン 大和田氏
令和5年度には、デニッシュなど3商品を発売。令和6年度は、強力粉のほか、中力粉を使用した商品が計3商品発売される。

《小規模サプライチェーン構築による、小麦の地域内循環の創出》
スピーカー:LFPながの事務局((株)産直新聞社) 毛賀澤/同 大杉
小麦生産者と加工者(製パン・製麺等)からいくつか手が上がってきているものの、小ロットで製粉できる製粉所が見つからっていない課題がより一層浮き彫りになった。
製麺に関しては、レトルト・冷凍販売といった販路拡大を見越した製品開発に取り組んでいるものの、小ロットで対応できる企業が事務局側で把握しきれていない。会議参加者から情報提供が行われ、今後のプロジェクト創発の足掛かりとなった。
※小規模製粉所と小ロット製造可能な食品加工業者の情報提供については随時募集しております。(LFPながの事務局)

県産小麦分科会で報告された進捗や寄せられた意見(抜粋)は以下の通りです。

・長野県内の学校給食では国産:県産=50%:50%で提供してきた。このことをさらにアピールしたい。
・近年、コロッケにはジャガイモやクリームのような定番具材のほか、麺を使った商品の需要が高まっている。おやきの皮を練り込む商品開発はどうか。

メインテーマ②廃棄・未利用資源のアップサイクル(摘果リンゴ・ホエイ等)

《規格外品の商品開発》
スピーカー:信州新緑 宮本氏
リンゴ(トキ・つがる・シナノスイート・シナノゴールド・ふじ・名月)について
規格外品を乾燥させ商品化している。生産者の収益増加に繋がっている。
課題:「紅玉の生産量が少なく、需要は高いものの商品化できない」
※紅玉を生産している方はLFPながの事務局までご連絡ください。

《摘果リンゴ利用における集荷の詳細》
スピーカー:(株)マツザワ 森本氏
集荷  7月25日~9月第3週まで
サイズ 58~72ミリ(中規格/ふじのみ)→りんご乙女
80ミリ以上(大規格/品種不問)→果の山
※来年以降は「サイズ無し」規格を検討している。
集荷しているのは、摘果リンゴのほか加工用リンゴ/生食用リンゴ。
摘果リンゴ→JAみなみ信州→(株)マツザワ ※残留農薬検査のため
加工用リンゴ/生食用リンゴ→(株)マツザワ ※ただし栽培日誌の提出必須。

その他でアップサイクル分科会であがった意見(抜粋)は以下の通りです。

・摘果リンゴ(未熟リンゴ)はプロシアニジンというポリフェノールが多く含まれている。パッケージ等で機能性を押し出すのはどうか。

メインテーマ③エノキタケなど栽培キノコの夏期の販売促進

《販売促進プロモーションを》
スピーカー:LFPながの事務局((株)産直新聞社) 毛賀澤
きのこの日(10月15日)にあわせて「エノキを食べようプロジェクト」と題した販促イベントを実施したい。生産者と直売所に声をかけ、県内各地で一斉に販売する。生食用キノコのほか、加工品も同時に販売し、栽培キノコ全体の消費を底上げすることを目指す。

その他エノキタケ分科会であがった意見(抜粋)は以下の通りです。

・学校給食の場面では、乾燥エノキタケをどんどん作ってほしい。
・乾燥キノコは、地元長野県はもちろん、関東でも食いつきがよい。消費先はある商品。
・エノキタケのみのギョーザは難しいが、肉と合わせた具材を開発するのはどうか。

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